塾の合格実績を見る時に意識していること

塾のチラシやホームページでよく見かける合格実績。皆さんも一度は見たことありますよね。合格実績で塾を選ぶ人も多いと思います。

僕は合格実績が塾選びの基準になることについては否定しません。むしろ合格実績は塾のステータスを知る上で一番わかりやすい指標だと思っています。

ただしそれはしっかりと読み取っていればの話です。

今回は塾の合格実績を見る上で僕が意識していることをいくつかご紹介しますね。

まずひとつめはこれ。

それって校舎単独?それとも全校舎合算?

僕の経験上、塾が公表する合格実績の人数は以下に挙げた中のいずれかの方法でカウントされています。

  1. 校舎単独
  2. 同ブランドの全校舎合算
  3. 同ブランドの地域校舎合算
  4. グループまたは法人内に存在する複数ブランドの全校舎合算
  5. フランチャイズの塾なら1法人の管理校舎合算

5はあまり一般的ではないかもしれませんね。この中で言うと合格実績が校舎単独のものかどうかは必ず注意しています。

同ブランドの塾でも校舎の責任者(校舎長など)によって全然違うことは今までのブログでも言ってきましたよね。

え?ブログ見てない??

ではこちらのブログをご確認ください↓↓

別に大手塾がダメとは言っていない。結局は塾って「人」なんです。

見ました??

そうなんです。結局は塾って「人」だと思っているので塾の合格実績を見る時は「どの先生が責任を持って進路指導をした結果なのか」に注目しています。そんな僕なので、「この合格実績は全校舎合算です」って言われたら逆に「校舎単独の実績は出せない塾なのかな??」とか思っちゃうんですよね。ひねくれものですみません。

それって過去何年分の実績?

これも塾によって表記の仕方が違いますよね。直近の入試だけの実績なのか、2年分または3年分を合算した実績なのか、はたまた塾を立ち上げてから今までを全て合算した実績なのか。

合格実績を見る時は集計期間にも注意が必要です。学校名や合格者数だけに目を奪われていてはだめですよ。

そもそも合格者数はあまり気にしていない

合格実績といえば「〇〇高校に●●名合格!」みたいに人数を明記しているのが普通ですよね。でも僕、人数についてはそこまで気にしていません。だって合格者数って母数が多い塾の方が圧倒的に有利ですもん。僕は塾の規模で優劣をつけたくない人間なので合格者数を見せられてもあまり心に響きません。それよりも合格した学校の方が大事だと思っています。

この塾はどこの学校に合格させるノウハウがあるのか?

その塾から一人でも〇〇高校に合格していればその塾は「〇〇高校に合格させるノウハウがある塾」だと思っています。

そういう意味でも「いつの実績か?」を確認することは重要です。はるか大昔に出した実績なんて何の参考にもなりません。入試の性質上、できれば一番直近のもの、長くても過去3年分の合格実績が「合格させるノウハウがある」と判断するのには妥当ではないでしょうか。

どうしても気になるなら「合格者数」じゃなくて「合格率」を確認する

生徒数が違うのに合格者数で塾を比較しても意味がないしそれだけで判断をするのは危険すぎます。母数が違うものをなるべく平等に見る方法、それが「率」です。規模にかかわらず平等に塾を比較したいのなら合格率を指標にすべきです。(母数が少なすぎてもあれなのでちょっと注意が必要ですが。。。)

その塾は全体で何名の塾生がいて、その中から何名が〇〇高校を受験して何名が〇〇高校に合格したのか?

ここまで把握して初めて合格実績のデータは価値があると思っています。合格実績で塾を選ぶ人はその学校の合格率も一度確認してみましょう。

ちなみに・・・

公益社団法人全国学習塾協会は、塾が公表する合格実績に関してしっかりとした基準を定めています。それがこれ。

分かりやすく言うと「外部生向けに開催したイベントに参加した生徒の分まで合格実績にカウントすんじゃねーよ」ってことですね。

「人数を増やしてインパクトを出したい」
「〇〇高校の合格者数でナンバーワンになりたい」

そう思った塾が手を変え品を変え合格者数を多く見せたりすることも知っていますし、過去には合格者数をめぐって塾同士が非難し合うこともありました。

A塾

おまえのところ合格者数盛ってんじゃねーよ
盛ってねーよ、おまえのところこそ怪しすぎるだろその人数

B塾

A塾

(HPとチラシで)皆さーん、B塾は合格実績で嘘をついていますよー
(HPとチラシで)皆さーん、A塾にこんなこと言われたので名誉毀損で訴えますねー

B塾

みたいな感じで。

僕は営業マンとしてリアルタイムで見てましたから鮮明に覚えています。(生徒や保護者を置き去りにして何やってんだよ。。。)と思って呆れて見ていました。

合格者数で競い合ってしまうと最終的にはこのような醜い争いになってしまうんですよね。

さいごに・・・

合格実績はその校舎の責任者の先生が学習指導や面談を繰り返し、生徒一人ひとりのことを考えて進路指導をした結果です。

その実績を出すために、学校が主催する説明会や業者が主催するセミナーに足を運び、最新の入試情報や学校情報をインプットし、日々の学習状況を見ながら生徒と一緒に志望校を目指して共に歩んできた記録が合格実績だと思っています。

だから全校舎を合算した合格実績って僕には全然響かないんですよね。苦労した先生の顔が全然見えてこないから。どの先生がどういう進路指導をしたの?っていうのがわからないから。

逆にそれがわかれば全校舎合算でもなんでもいいです。結局合格実績で知りたいのは「どんな生徒がどこに合格したのか」だけなんですよね。

ということで一言でまとめると。。。

しっかりとその生徒に合った進路指導をしているかどうか

僕はこれが合格実績の本質だと考えています。

以上、今回は合格実績についてお届けしました。皆さんの塾選びのヒントになれば幸いです。

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