学校?塾?どっちの進路指導を信じたらいいの?

以前のブログ「塾の合格実績を見る時に意識していること」を改めて読んでいてインスパイアされました。

塾の合格実績を見る時に意識していること

今回のテーマは進路指導についてです。ここでは主に高校受験をイメージして書いています。

学校でも塾でも、受験生になると進路に関する懇談が定期的にありますよね。もちろん進路懇談なので話す内容はどこの学校を受験するかについて。学校も塾も手元にある色々な資料を参考にし、生徒や保護者の意見も踏まえた上で最終的な受験校を決定していきます。

では学校と塾では進路指導の仕方にどんな違いがあるのでしょうか?

このブログでは学校と塾がそれぞれどのような資料を参考に進路指導をしているのかを簡単にご紹介します。

ただ、進路指導については地域性があります。ここで紹介する情報がそのまま当てはまらないこともありますので注意してくださいね。

学校が参考にする資料ってなに?

学校が進路指導をする上でメインとなる資料、それがこの4つです。

  • 定期テストの成績
  • 実力テストの成績
  • 内申点
  • 卒業生の合否情報

この中でいうと定期テストの成績はそこまで重要視していないかもしれませんね。定期テストより実力テストです。

基本は実力テストの成績+内申点を基に卒業生の情報も確認しながら「ここの学校だったらチャレンジしてもよさそう」と判断しています。

塾が参考にする資料ってなに?

塾が進路指導をする上でメインとなる資料はこれです。

  • 定期テストの成績
  • 実力テストの成績
  • 内申点※
  • 卒塾生の合否情報
  • 模試の判定結果
  • 模試会社の分析資料

※内申点は学校の懇談で生徒が聞き取りできた場合のみ。もし教えてもらえなかったら通知表を参考に内申点を予測。

この中に学校で挙げた資料にはないものが入ってますね。

そうです。模試です。

この模試関連の資料は塾ならではのものです。

同じテストでも学校の定期テストや実力テストはその学校のオリジナル問題なのに対して、模試は全受験生共通の問題です。

学校独自のテストでいくら成績が良くてもそれはその学校内だけの話。それに比べて模試は在籍している学校に限らず全受験生が同じ問題を解くので本当の実力を把握することができます。(ただし模試の種類や実施時期、受験者の学力層などによって出方が異なるので注意)

学校の懇談でも「塾でやった模試の結果があるなら見せてね」と言う先生もいるそうです。それくらい模試の結果は重要なんですよね。

そして模試会社が独自で作成した分析資料。これは成績表とは別に塾用の参考資料として提供されています。塾用なので一般の人では手に入らない場合もあります。

ということで結論

超簡潔にまとめましたが、上記を見る限りでは「模試の有無」で塾に軍配が上がりそうです(まあ僕が模試会社出身ということもあって模試に比重を置きまくっている感がありますが。。。)

ただ、学校にも僕たち一般市民が知らない秘密の参考資料があるかもしれませんので一概に「学校の進路指導は信じちゃダメ!」とも言えないんですよ。ていうか別にそこまで否定する必要はありません(笑)

だから学校と塾の取捨選択ではなく、それぞれが何を根拠に進路指導をしているのかをあらかじめ頭に入れた上で総合的に判断することが大事です。

ではそれぞれの指導が食い違っていたらどうしたらいいのか?

※少しご指摘を頂いたので修正しました。

もうその場合は包み隠さず正直に相談しましょう。「学校(塾)ではこう言われたのですがどう思いますか?」って。生徒のことを真剣に考えてくれている先生であれば必ず的確なアドバイスをしてくれるはずです。ここで適当な対応をする先生であれば信用しなくていいです。そんな先生はダメです。これだけははっきり言えます。あっ、ただし今後の対応に影響するかもしれませんのであくまでも信用しているフリだけはしておきましょうね(笑)

塾では「学校でこう言われたのですがどう思いますか?」と包み隠さず伝えましょう。真剣に考えてくれている先生であれば必ず的確なアドバイスをしてくれるはずです。

逆に学校の場合は注意が必要です。学校の先生に「塾ではこう言われたのですが。。。」と言ってしまうと気分を害してしまい内申点に影響してしまうかもしれません。もちろんそんな先生はいないと信じたいですが、最悪な事態を想定するならばここでは「何も言わない」が正解なのかもしれません。入試に直結する内申点を扱うところは学校です。くれぐれも対応は慎重に。

最後に

最後にもうひとつ、上記資料以外に統一して言えることがあります。それは進路指導をしてくれる先生の情報収集力と経験です。

参考資料を使った進路指導はある程度の読み取れる知識があれば誰でもできます。テストや模試の結果、内申点などの実数値と照らし合わせるだけですから。

そういう意味でも僕の中では先生の情報収集力と経験は非常に重要。

生徒のために入試に関する情報をどれだけ仕入れているのか?今まで何人の生徒と真剣に向き合って進路指導をしてきたのか?

参考資料を十分に活用した上で、《実経験+自身で集めた入試情報》を基に生徒の将来のことを考えてしっかりと受験校を導いてくれる先生。

学校でも塾でも進路指導はやっぱり「先生」次第だと思います。

結局ここでも塾選びと一緒の答えになっちゃいました、すみません(笑)

おしまい。

別に大手塾がダメとは言っていない。結局は塾って「人」なんです。

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